The Stooges

stooges

イギー・ポップ。
ボー・ディドリービートをだいぶワルくした感じで始まりこのアルバムは、元祖パンクバンド的な言われ方をしますが。

そもそも僕らパンクを直接的に感じたことがない世代からすると、その評価はよくわかりませんが、ロックバンドとしてのひりひりする感じがとても伝わるロックンロールアルバムですね。

ジャケットの面構えとか、音色とか、悪くて(若くて)カッコいいロックというのを体現するアルバム。

ジョン・ケイルプロデュース。A3のドラッギーな感じ(しかも長い)だけは健全なお店ではとても流せない。(けど当店は流します。)

当店のレコードは、sphere dot music のセレクトです。

Hiatus Kaiyote – Mood Valiant –

Hiatus Kaiyote-Mood Valiant-

ヴォーカル/ギターのナイ・パーム率いるオーストラリアのグループ、ハイエイタス・カイヨーテ。
曲、ヴォーカル・パフォーマンス、グルーヴ感、音作り、アルバムの中での曲のバラエティ、全てが素晴らしい2021年の作品。
加えて、ブラジルのヴェテラン・アーティスト、アルトゥーロ・ヴェロカイがアレンジで参加し、ゴージャスさとスケールを加えているという、完全無欠さ。

当店のレコードは、sphere dot music のセレクトです。

joyce – ao vivo –

joyce - ao vivo -

ブラジルのシンガーソングライター、joyceの40周年を記念したライブアルバム。

ブラジル音楽といえばボサノバとかサンバを思いつきますが。ボサノバは実は「新しい波」という意味で、ボサノバのニューウェーブのことらしいですね。

アルバム全体的に軽快なナンバーからしっとり聞かせるナンバーまで、気持ちよさを網羅した内容です。

意外と大音量で効くのが気持ち良いアルバムです。

ぜひabflaboのスピーカーで聞いていただきたい一枚です。

当店のレコードは、sphere dot music のセレクトです。

Nicky Hopkins – The Tin Man Was a Dreamer –

Nicky Hopkins - The Tin Man Was a Dreamer -

セッションピアニストと言えばこの人

イギリス出身、とにかく色んな人(バンド)とのセッションで有名な彼のアルバム。

60−70年代のブリテッシュロックにおいて、最重要ピアニストだと思います。
特にローリング・ストーンズとの共演で有名です。

このアルバムの2曲目「Waiting for the Band」、たった2分ちょっとの曲ですがなんとドラマチック。
冬も近い秋に、この物悲しくも清々しい曲を聞きながら、本でも読むのがとても楽しい時間です。

zoot sims – down home –

zoot sims- downhome -

アメリカのテナーサックス奏者 zoot sims の1960年発表のスイングジャズのアルバム。

カウント・ベイシー楽団の楽曲を中心に、ごきげんなジャズを聞くことができる。

スイング・ジャズとは?

1930〜40年代はじめにアメリカで大流行した、白人が主体となったジャズのジャンルの一つ。

軽快なダンスミュージック的要素が強く、ジャズの特徴でもある「即興」よりも楽曲が緻密に構成されたものが多い。

このアルバムの特徴

上記に述べた通り、スイング・ジャズは緻密な演奏が特徴であるが、zoot simsは自分の色としての即興を散りばめている。

もちろんzoot simsのサックスは言わずもがなだが、そのバックの演奏陣の中の一人、デイブマッケンナの演奏も聞き所。

An album of swing jazz released in 1960 by the American tenor saxophonist Zoot Sims.

This album allows listeners to enjoy cheerful jazz, focusing on Count Basie Orchestra’s tracks.

What is Swing Jazz? A genre of jazz that was predominantly led by white musicians and became popular in America in the early 1930s to the 1940s.

It heavily embodies lively dance music elements, and the compositions are often more meticulously structured than the characteristic improvisation in jazz.

Special Features of this Album As mentioned above, swing jazz is characterized by precise performances, yet Zoot Sims embeds his improvisational style as his own touch.

Of course, Zoot Sims’ saxophone performance stands out, but the performance of Dave McKenna, among the backing ensemble, is also noteworthy.

Christopher Cross

Christopher Cross

邦題「南から来た男」。なんでこの頃の邦題ってこんな感じなんだろうと言う気持ちは拭えませんが。
クリストファー・クロスのデビューアルバム。

AORサウンドにのった「天使の声」で魅了するミュージシャンとして有名ですが。
そもそもAORってなんだ?って思いますが、wikipediaによると「Album-Oriented Rock」又は「Adult-Oriented Rock」と書いています。「大人向けロック」ってところかな?って勝手な解釈をしています。有名所はスティーリー・ダン、ボズ・スキャッグスとかでしょうか。

さて、このアルバム。クリストファー・クロスはデビュー時なんの情報もなかったみたいで、「だれだこれ?」ってなったそうです。
しかし、バックの演奏陣は名うてのミュージシャンばかり。(詳細は省きます。)

演奏は素晴らしいの一言。と言ってもこのアルバムが素晴らしいと言えるようになったのはごく最近で、若い頃はこの手のAORサウンドが苦手でした。きれいな演奏。まとまった演奏。聞きやすい演奏。「ロックってもっと激しくないと」と正直思っていました。

それが年齢を重ねると聴けるようになるし、好きにもなるもんですね。
さすが「Adult-Oriented Rock」。

8曲目のSailingとかが名曲らしいけど、個人的には9曲目Minstrel Gigoroがおすすめです。